【知っておこう】愛犬の「歩き方が変」は要注意!関節の病気や怪我のサイン!

病気・けが

いつもの散歩中、「あれ?なんだか歩き方がおかしいな」と感じたことはありませんか?

愛犬が急に足を引きずったり、座り方が変だったりするのは、体からの「SOSサイン」かもしれません。

わんちゃんは痛みを我慢しがちなので、飼い主さんが少しの異変も見逃さず、早期に気づいてあげることが何よりも大切です。

この記事では、「歩き方が変」な時に考えられる主な病気や怪我、そして自宅でできる簡単なチェック方法や予防・ケアの方法を詳しくご紹介します。

ここを見て!歩き方の「SOSサイン」チェックリスト!

愛犬が痛みや不調を抱えているとき、彼らは言葉で伝えられない代わりに、行動や姿勢でサインを出します。

普段からよく観察することが早期発見に繋がります。

歩行中の異変(散歩中や遊び中)

サイン見られる行動考えられる状況
スキップ・ケンケン走っている時や歩き始めに、後ろ足を急に浮かせて数歩スキップする。パテラ(膝蓋骨脱臼)の可能性。
ふらつき・よろめき後ろ足が安定せず、ぐらつくように歩く、特に立ち上がりや方向転換時。股関節神経に問題がある可能性。
片足の異常なかばい方特定の足を地面につけるのを嫌がる、もしくは軽く触れるだけ。骨折、捻挫、または爪や肉球の怪我など。
歩幅の減少いつもより歩幅が狭い、背中を丸めてそろそろ歩く。椎間板ヘルニア関節炎による痛み。

日常生活の中の異変(家の中)

サイン見られる行動考えられる状況
立ち上がり・座り方の変化立ち上がるのに時間がかかる、よっこいしょと声を出すようにゆっくり動く。関節炎、股関節形成不全などで関節がこわばっている。
特定の場所を嫌がる階段を登らなくなる、ソファやベッドに飛び乗るのをためらう。ジャンプの衝撃が関節に響いている。
寝ているときの姿勢いつもと違う姿勢で寝ている、または片方の足を伸ばしきらない。痛くない体勢を探している。
過度なグルーミング特定の足や関節の周りを執拗に舐め続ける。慢性的な痛みを舐めることで紛らわそうとしている。

歩行異常の原因となる主な病気

特に小型犬や大型犬、シニア犬では、遺伝的な要因や加齢によって関節や骨に病気が発生しやすい傾向があります。

パテラ(膝蓋骨脱臼)

  • 特徴: 小型犬(トイ・プードル、チワワなど)に非常に多い。膝の皿(膝蓋骨)が正常な位置からずれてしまう病気。
  • サイン: スキップするような歩き方が代表的。脱臼がひどくなると常に足を引きずる。

股関節形成不全

  • 特徴: 大型犬(ゴールデン・レトリーバー、ラブラドールなど)に多い遺伝性の病気。股関節がうまく形成されず、関節に炎症や痛みが生じる。
  • サイン: 後ろ足を同時に動かす「うさぎ跳び」のような走り方、立ち上がるのを嫌がる。

椎間板ヘルニア

  • 特徴: ダックスフンドなど胴が長い犬種に多い。背骨の中のクッション(椎間板)が飛び出し、脊髄を圧迫して痛みや麻痺を引き起こす。
  • サイン: 背中を丸める、触られるのを嫌がる、重症化すると後ろ足が麻痺して動かなくなる。

変形性関節症(関節炎)

  • 特徴: シニア犬に最も多い。関節の軟骨がすり減り、炎症と痛みが生じる。
  • サイン: 朝の散歩など動き始めに足がこわばる、休んでいる時間が長くなる。

いますぐできる!日常の予防とケア

愛犬が痛みを感じない、快適な生活を送るために、飼い主さんが日頃からできる予防と環境整備が非常に大切です。

体重管理と栄養

  • 体重管理の徹底: 関節にかかる負担を軽減するため、適正体重を維持することが関節病予防の最も重要な対策です。体重が重いほど、関節への負担は増大します。
  • 関節サポートサプリメント: 獣医師と相談の上、グルコサミンやコンドロイチン、オメガ3脂肪酸(抗炎症作用がある)などの関節系サプリメントを日常的に取り入れる。

生活環境の整備

  • 床の滑り止め: フローリングは、わんちゃんの関節にとって大敵です。
    滑って踏ん張るときに大きな負担がかかるため、カーペットや滑り止めマットを敷き、関節の負担を減らしましょう。
  • 階段・段差対策: 階段やソファへの飛び降りを極力避けるようにし、スロープやステップを設置して、関節への衝撃を減らす。
  • 暖かい寝床: 寒いと関節がこわばり、痛みが悪化しやすくなります。
    冬場は暖かい場所に寝床を準備してあげましょう。

運動とマッサージ

  • 適度な運動: 筋肉を維持することで関節をサポートします。
    無理のない範囲で、平らな地面での散歩や水泳(関節に負担がかかりにくい)を取り入れる。
  • 優しいマッサージ: 散歩後や就寝前に、痛がらない範囲で関節周りの筋肉を優しく揉んであげると、血行が良くなり、こわばりの軽減に役立ちます。

まとめ:愛犬の「歩く喜び」を守るために

項目愛犬のサイン飼い主ができる対策
早期発見スキップ、ふらつき、立ち上がりの遅さ、特定の場所を舐める。毎日、愛犬の歩き方や姿勢を注意深く観察する。
予防の基本関節への負担適正体重の維持、フローリングへの滑り止め対策を徹底する。
対応痛みや違和感を訴える仕草。自己判断せず、すぐに獣医師に相談する。特に子犬のスキップやシニア犬の立ち上がりの遅さは見逃さない。

愛犬が楽しく、元気に歩けることは、彼らにとって何よりの喜びです。

歩き方のわずかな変化を見逃さず、日々の予防とケアを通じて、愛犬の「歩く喜び」を長く守ってあげてくださいね。

これからも、このブログではわんちゃんを飼うための役立つ情報を発信していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。