シニア犬がごはんを食べない…原因と今日からできる7つの工夫|フードの選び方も解説

シニア犬がごはんを食べない…原因と今日からできる7つの工夫|フードの選び方も解説 豆知識

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「最近、うちの子がごはんを残すようになった」
「前は喜んで食べていたのに、においを嗅ぐだけで離れてしまう」

シニア期に入ったわんちゃんの食欲が落ちてくると、飼い主さんはとても不安になりますよね。年齢のせいだと思って様子を見ていいのか、それとも病院に行くべきなのか——判断に迷う方はとても多いです。

この記事では、シニア犬の食欲が落ちる体のしくみ受診したほうがいい目安、そして今日から家でできる工夫を順番に整理しました。最後に、食が細くなった子のためのフードの選び方もご紹介します。

シニア犬の食欲が落ちるのはなぜ?体に起きている5つの変化

「わがままになった」と感じることもありますが、多くの場合は体の自然な変化が背景にあります。代表的なものを5つ挙げます。

変化何が起きているかサイン
においを感じにくくなる嗅覚が衰えると「おいしそう」と感じにくくなる。犬は視覚より嗅覚で食欲がわく器に近づくが食べずに戻る
歯や歯ぐきの痛み歯周病や歯の摩耗で噛むと痛む片側だけで噛む・食べこぼす・口を気にする
消化する力の低下胃腸の働きがゆっくりになり、食後にもたれやすくなる食後にじっとしている・げっぷが増える
運動量が減る散歩が短くなり、必要なカロリーが自然に減る残す量が少しずつ増える
飲み込む力の低下のどの筋肉が弱り、飲み込みにくくなるむせる・咳き込む

これらは加齢に伴ってゆっくり進むもので、1週間や1か月で急に変わるものではありません。逆にいえば、急に食べなくなった場合は別の原因を疑う必要があります。

まず確認したい「病気のサイン」|病院に行くべき目安

食欲が落ちる背景には、病気が隠れていることもあります。フードを変える前に、まず次のサインがないか確認してください。

すぐに動物病院へ

  • まる1日以上、水も食べ物も口にしない
  • 嘔吐や下痢を繰り返している
  • ぐったりして立ち上がらない、呼びかけへの反応が鈍い
  • 歯ぐきや舌の色が白い、または紫っぽい
  • おなかが張っている、触ると痛がる
  • 呼吸が速い・苦しそう

近いうちに受診を検討

  • 食べる量が減った状態が1週間以上続いている
  • 体重が目に見えて落ちてきた
  • 口のにおいが強くなった、よだれが増えた
  • 水を飲む量が急に増えた/減った
  • おしっこの回数や色が変わった

シニア期は、腎臓・肝臓・心臓・歯・腫瘍など、食欲に影響する病気が増える時期です。「年のせい」と決めつけず、まず健康チェックを受けることが、結果的にいちばんの近道になります。判断に迷ったときは、かかりつけの獣医師に相談してください。

受診にかかる費用の目安は、こちらの記事にまとめています。

今日からできる|食べてもらうための7つの工夫

病気のサインがなく、ゆるやかに食が細くなっているタイプなら、次の工夫で食べてくれることがあります。お金をかけずにできるものから順に並べました。

① 人肌に温める

いちばん効果が出やすい工夫です。温めるとにおいが立ちのぼり、嗅覚が衰えた子にも「ごはんだ」と伝わりやすくなります。ぬるま湯を少しかける、電子レンジで数秒温めるなどでOK。熱すぎるとやけどの危険があるので、必ず人肌まで冷ましてから与えてください。

② 器の高さを上げる

首や前あしの関節が痛い子は、床に置いた器まで頭を下げる姿勢がつらいことがあります。台に乗せて胸の高さくらいにすると、それだけで食べる量が戻る子もいます。

③ 1回の量を減らして回数を増やす

消化がゆっくりになったシニア犬には、1日2回より3〜4回に分けるほうが負担が少なくて済みます。1回に山盛りだと、見ただけで食べる気をなくしてしまう子もいます。

④ ふやかして柔らかくする

歯や歯ぐきが痛む子、飲み込む力が落ちた子に有効です。ぬるま湯で10分ほどふやかすと、噛む負担がぐっと減ります。ふやかしたフードは傷みやすいので、食べ残しは30分を目安に片づけてください。

⑤ トッピングを少しだけ足す

ウェットフードやゆでたささみを少量のせると、においと食感が変わって食欲が戻ることがあります。ただしトッピングばかり食べる「選び食い」になりやすいので、量はごく少なめに。玉ねぎ・ねぎ類・ぶどう・チョコレートなど、犬に与えてはいけない食材は絶対に使わないでください。

⑥ 食事の場所を静かにする

耳や目が衰えると、周りの物音に不安を感じやすくなります。テレビの音、人の出入り、他のわんちゃんの視線などが気になって食べられないことも。落ち着ける場所に器を移すだけで改善する例は少なくありません。

⑦ 散歩や遊びで少し体を動かす

体力に合わせた軽い運動は、食欲のスイッチになります。長い距離は不要です。家の前を5分歩く、においを嗅がせるだけでも十分。無理をさせない範囲で続けてみてください。

それでも食べないときは、フードそのものを見直す

工夫をひと通り試しても食が進まない場合、フードが今の体に合わなくなっている可能性があります。若いころに選んだフードを、そのまま10年使い続けているというケースは意外と多いものです。

シニア犬のフード選び|4つのチェックポイント

ポイント見るところなぜ大事か
においの強さ開封したときに香りが立つか嗅覚が衰えた子は、においが弱いと食べ物と認識しにくい
粒の大きさ・かたさ小さめ・砕きやすいか歯やあごの力が落ちても食べられる
たんぱく質の質原材料の最初に肉・魚が書かれているかシニア期は筋肉が落ちやすい。量より質が大切
余計なものが少ないか着色料・香料・保存料の記載体の負担を減らす。特に内臓が弱ってきた子は影響を受けやすい

なお「シニア用」と書かれたフードがすべての高齢犬に合うわけではありません。やせてきた子に低カロリーのシニア用を与えると、かえって体力が落ちることもあります。体重が減っているのか、増えているのかで選ぶべきものは変わります。持病がある場合は、必ず獣医師に相談してから切り替えてください。

編集部が注目したのは「鹿肉」のフード

においが立ちやすく、たんぱく質の質も高い素材として、近年注目されているのが鹿肉です。

鹿肉は高たんぱくでありながら脂肪が少なく、鉄や亜鉛といったミネラルを含みます。牛肉や鶏肉とは香りが大きく違うため、「いつものフードに飽きてしまった子」が新しい香りに反応することがあります。

その鹿肉を使った国産フードが「ドッグスタンス」です。食欲が落ちてきた中高齢犬向けに、ドライ2種・ウェット2種・トッピング用のおやつをまとめたお試しセットが用意されています。ドライ・ウェット・おやつを一度に試せるので、「どのタイプなら食べてくれるか」を確かめたい方には無駄がありません。

項目内容
主原料国産の野生鹿肉
セット内容ドライ2種・ウェット2種・鹿ピューレ(おやつ)の5点
添加物着色料・香料・保存料 不使用
製法低温調理
定期しばりなし
送料無料(一部地域を除く)
シニア犬向け鹿肉トライアルセットを試してみるシニア犬がごはんを食べない…原因と今日からできる7つの工夫|フードの選び方も解説

向いている子・向いていない子

向いていると思う子

  • 健康チェックで大きな異常がなく、ゆるやかに食が細くなってきた子
  • いつものフードに飽きてしまった様子の子
  • ドライが食べにくくなり、ウェットも試したい子
  • 添加物をできるだけ減らしたい飼い主さん

向いていないと思う子

  • 腎臓病・肝臓病などで食事療法中の子(療法食を自己判断で変えるのは危険です)
  • 急に食べなくなった子(まず受診が先です)
  • 鹿肉やジビエでアレルギーが出たことがある子
  • 食べ慣れたフードで問題なく食べられている子

フードを切り替えるときは、今までのフードに1〜2割ずつ混ぜて、7〜10日かけて入れ替えてください。急に全部変えると、おなかを壊す原因になります。

よくある質問(Q&A)

Q. 何歳からシニア犬ですか?

A. 体の大きさで変わります。小型犬はおおよそ10歳ごろ、中型犬は8〜9歳ごろ、大型犬は6〜7歳ごろが目安とされることが多いです。ただし個体差が大きいので、年齢の数字より「散歩を嫌がる」「寝ている時間が増えた」といった変化のほうが参考になります。

Q. 1日食べないだけでも病院に行くべき?

A. 元気があって水を飲んでいれば、半日〜1日程度なら様子を見ても大きな問題にならないことが多いです。ただしシニア犬・持病のある子・子犬は体力の余裕が少ないため、早めの相談をおすすめします。水も飲まない場合は、時間を置かず受診してください。

Q. 好きなものだけあげてもいいですか?

A. 一時的にはやむを得ないこともありますが、続けると栄養が偏ります。特にささみだけ、おやつだけといった食事は、カルシウムやビタミンが不足しがちです。「何も食べないよりはまし」という状況が続くようなら、獣医師に栄養の相談をしてください。

Q. サプリメントは足したほうがいい?

A. 総合栄養食をきちんと食べられているなら、基本的に追加は不要です。食べる量が減っている場合は、サプリより「まず食べてもらう」ことのほうが優先度が高いと考えてください。持病がある子は、飲み合わせもあるため獣医師への確認が必要です。

まとめ|「年のせい」で片づけないことが、いちばんの近道

シニア犬の食欲が落ちる背景には、嗅覚・歯・消化・運動量・飲み込む力といった、体の自然な変化があります。同時に、病気が隠れていることもあります。

  • まず病気のサインを確認する(1日以上食べない・嘔吐・ぐったりは受診)
  • 問題がなければ、温める・器を上げる・回数を分けるから試す
  • それでも進まないときに、フードを見直す
  • 切り替えは7〜10日かけてゆっくり

食べてくれない日が続くと、飼い主さんのほうが参ってしまいます。ひとりで抱え込まず、かかりつけの先生を頼ってください。「食べない」は、わんちゃんが出してくれている大切なサインです。

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