【おやつ】わんちゃんのおやつは必要?与えるメリット・デメリットと適正量!

豆知識

愛犬のあのキラキラした瞳で見つめられると、ついおやつをあげたくなってしまいますよね。

<strong><span class="fz-16px">飼い主さん</span></strong>
飼い主さん

おやつ、あげ方がいいのかなぁ?

<strong><span class="fz-16px">飼い主さん</span></strong>
飼い主さん

あげすぎると肥満になるのでは?

おやつは、わんちゃんとの生活において愛情表現しつけのツールとして非常に役立ちますが、使い方を間違えると、健康を損ねたり、わがままな子になったりする原因にもなりかねません。

この記事では、愛犬におやつを与えることのメリット・デメリットを明確にし、健康を守るための適正量と、しつけに役立つ賢いおやつの選び方・使い方を詳しくご紹介します。

おやつを与えることの「3つのメリット」

おやつは単なる嗜好品ではなく、愛犬とのコミュニケーションやトレーニングにおいて、とても重要な役割を果たします。

しつけ・トレーニングの効率が格段にアップする

わんちゃんにとって、おやつは最高の「ご褒美(報酬)」です。

「オスワリ」「マテ」などの指示や、トイレが成功したときなど、望ましい行動をした瞬間にご褒美として与えることで、「この行動をすると良いことがある!」と強く学習し、しつけの定着率が格段に上がります。

愛犬との信頼関係を深める

おやつを手渡しで与えるという行為は、愛犬にとって「飼い主さんは良いもの(嬉しいもの)をくれる存在だ」という認識を深めます。

特に子犬の頃から行うことで、安心感と信頼関係を築く大切なスキンシップになります。

留守番やデンタルケアをサポートする

  • 留守番時の不安解消: 留守番の直前に、長時間噛める硬めのおやつや、知育玩具に詰めたおやつを与えることで、不安から気を逸らし、留守番のネガティブな印象を和らげることができます。
  • デンタルケア: 歯磨きガムや硬いガムは、噛むことで歯の表面の歯垢を物理的に除去する手助けになります。

知っておきたい「3つのデメリットとリスク」

メリットの裏側には、愛犬の健康や行動に悪影響を及ぼすリスクが潜んでいます。

肥満と健康問題のリスク

これが最大のデメリットです。
おやつは一般的にカロリーが高く、ついつい与えすぎてしまうと、あっという間にカロリーオーバーになり、肥満の原因になります。

肥満は、糖尿病、関節炎、心臓病などの深刻な健康問題を引き起こします。

わがままや偏食の原因になる

  • 要求吠えの助長: おやつをねだって吠えたり、要求したりするたびに与えてしまうと、「吠えればおやつがもらえる」と学習し、要求吠えがエスカレートすることがあります。
  • 偏食: おやつばかり与えていると、主食であるドッグフードを食べなくなる偏食の原因になります。総合栄養食であるフードから必要な栄養が摂れなくなり、栄養バランスが崩れてしまいます。

アレルギーや消化不良のリスク

人間と同じで、わんちゃんにもアレルギーがあります。
特に、おやつに含まれる穀物(小麦など)や着色料、添加物がアレルギーや消化不良の原因となることがあります。

愛犬の健康を守る「おやつの適正量」

愛犬の健康を維持しつつおやつを楽しむために、絶対に守るべきルールがあります。
それは、おやつからの摂取カロリーを1日の総摂取カロリーの10%以内に抑えることです。

「10%ルール」を徹底する

おやつはあくまで「補助食」です。
獣医師や栄養士も推奨するこのルールを守りましょう。

【計算例】

  • 体重5kgの成犬(活動量:普通)の1日の必要カロリー:約300kcal
  • おやつから摂っていいカロリー(10%):30kcalまで

【30kcalの目安】

  • 市販のクッキー(小型犬用):1枚
  • 鶏ささみ(茹でたもの):約10g
  • ドライタイプのフード:小さじ1〜2杯分

適正量を超えないための工夫

  • おやつを小さくちぎる: 褒める回数は増やしたいけれど、カロリーは抑えたい。
    市販のおやつをそのままあげるのではなく、指の爪ほどのサイズにちぎって、回数だけを増やすのがプロのテクニックです。
  • フードを代用する: 特にしつけの時は、おやつではなく、いつものフードを1日の量から取り分けてご褒美として使用するのが最も安全で健康的です。
  • 低カロリーなものを選ぶ: カロリーの低い野菜(茹でたキャベツ、キュウリなど)をおやつとして活用するのもおすすめです。
    ただし、ネギ類などわんちゃんにとって有害なものは絶対に与えないでください。

賢い「おやつの選び方・使い方」

おやつをデメリットではなく、メリットとして最大限に活用するためのコツをご紹介します。

用途に合わせた「おやつの種類」を選ぶ

おやつの種類主な用途おすすめのシーン
ドライタイプ(ジャーキーなど)食いつきが良い、報酬として。しつけ・トレーニング、薬を飲ませる時。
ハードタイプ(ガム、ボーン)長時間噛める、デンタルケア。留守番前、気分転換、歯の生え変わり。
セミモイスト(半生)食欲不振時の栄養補給、シニア犬。固いものが苦手な犬、ご褒美として。

おやつを与える「タイミング」をコントロールする

  • しつけの時:行動が成功した「直後、1秒以内」に与えることが重要です。
    遅れると何を褒められたのか伝わりません。
  • 留守番の時飼い主が出かける直前に、夢中になれるおやつを与え、「飼い主が出かける=嬉しいことが起こる」というポジティブな習慣づけをします。
  • 寝る前は避ける:寝る直前に与えると、消化器系に負担をかけたり、夜中の排泄が増えたりする原因になります。

まとめ:おやつは「ツール」として活用しよう!

項目おやつを与える理由飼い主ができる最善の管理
健康管理カロリーオーバーによる肥満と偏食のリスク。1日の総カロリーの10%以内の「10%ルール」を徹底する。
しつけご褒美として行動を定着させる。おやつは小さくちぎり、望ましい行動の「直後」に与える。
問題行動予防要求吠えわがままの原因になるリスク。要求されても絶対に与えない。静かにしている時だけ与える。

おやつは、愛犬とのコミュニケーションを円滑にし、生活を豊かにするための素晴らしい「ツール」です。

愛情をカロリーに換算せず、適正量を守りながら、愛犬との楽しいおやつタイムを過ごしてくださいね!

これからも役立つ情報を発信していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。