【足をひきずる】わんちゃんの捻挫? 歩き方がおかしい時の、見分け方と安静にさせる方法!

病気・けが
<strong><span class="fz-16px">飼い主さん</span></strong>
飼い主さん

散歩中に急に足を地面に着けなくなった。ただの捻挫か、
それとももっと深刻な怪我?

<strong><span class="fz-16px">飼い主さん</span></strong>
飼い主さん

家で安静にさせたいけれど、暴れてしまう。
どうすればいい?

愛犬が足をひきずる(跛行/はこう)行動を見せると、飼い主としては大きな不安に襲われます。

わんちゃんの足の怪我は、単なる捻挫で済むこともありますが、骨折、脱臼、あるいは靭帯の断裂といった、手術が必要となる重篤な損傷である可能性も潜んでいます。

特に、小型犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)や、大型犬の股関節疾患は、初期症状として足をひきずる様子が見られることがあります。

不適切な自己判断や、怪我を無視して運動を続けさせてしまうと、慢性的な関節炎や永久的な機能障害につながる危険性があります。

愛犬の足をひきずる姿を見たら、まずは「何が起こっているのか」を冷静に見極め「いかに安全に患部を固定し、安静を保つか」が重要になります。

この記事では、まず愛犬の跛行が示す「緊急度のサイン」を解説します。

次に、家でできる「捻挫・骨折の簡易的な見分け方」と、人間に適用されるRICE処置をわんちゃんに応用する方法を徹底解説します。

そして最後に、愛犬の「絶対安静」を保ち、二次的な怪我を防ぐための具体的な方法を解説します。

緊急度の判定!「足を着けない」が示す危険度!

愛犬が足をひきずる度合いは、怪我の重症度を測る重要な目安になります。

重症度の分類(跛行のレベル)

レベル症状疑われる怪我緊急度
レベル1時々、軽くひきずる程度。軽度の捻挫、筋肉痛、関節炎の初期。要観察
安静にすれば回復の
可能性大。
レベル2地面に着けるが、すぐに持ち上げる中程度の捻挫、
軽度の靭帯損傷、
打撲。
早めの受診を推奨。
レベル3完全に地面に着けない(浮かせている)骨折、脱臼、
重度の靭帯断裂
神経損傷。
【超緊急事態】
直ちに動物病院へ。

愛犬の「痛み」を見極めるサイン

愛犬は痛みを隠す傾向がありますが、以下のサインに注意してください。

  • 触診を嫌がる: 患部に触ろうとすると、唸る、噛みつく、体を引くといった激しい拒否反応を示す。
  • 姿勢の変化: 痛む足をかばうように、座り方や立ち方が不自然になる。
  • 全身症状: 食欲不振、元気がない、震えているなど、全身の不調が見られる。

捻挫?骨折?簡易的な見分け方と、RICE処置!

捻挫(関節の靭帯や腱の損傷)と、骨折・脱臼(骨の異常)は、専門的な検査がなければ確定できませんが、家庭でできる簡易的なチェックポイントがあります。

骨折・脱臼を強く疑うサイン

以下の症状がある場合、自己判断せずすぐに病院へ連絡してください。

  • 異常な変形: 足の関節や骨のラインが不自然に曲がっている、あるいは腫れが極端にひどい
  • 不安定性: 関節がグラグラして異常な可動域がある(脱臼や靭帯断裂の可能性)。
  • 激しい痛み: わずかに触れただけでも、愛犬が絶叫するような激しい痛みを示す。

わんちゃんの怪我への「RICE処置」の適用

人間の応急処置として知られるRICE処置は、わんちゃんの捻挫や打撲が疑われる際にも、病院へ行くまでの間に症状の悪化を防ぐために応用されます。

処置英語目的具体的な方法
(わんちゃんへの適用)
安静Restさらなる損傷の防止。クレートやケージに入れ、絶対安静を徹底する。
冷却Ice炎症や腫れの抑制。患部をタオルで包んだ保冷剤10〜15分程度冷やす。冷やしすぎない。
圧迫Compression内出血や腫れの抑制。患部を優しく包帯で巻き、軽く圧迫する(強く締め付けすぎない)。
挙上Elevation腫れの軽減。可能な範囲で、患部を心臓より高い位置に保つよう姿勢を調整する。
  • 注意: 骨折が疑われる場合は、無理に動かしたり、圧迫したりすると骨がずれる危険があるため、患部を動かさないことが最優先です。

愛犬の「絶対安静」を保つ具体的な方法!

怪我の治療において最も重要なのは「安静」です。
愛犬が興奮して動き回るのを防ぎ、治癒を促進させます。

「安全地帯」としての環境限定

  • クレートレスト(ケージレスト): 病院で指示があった場合は、クレートやケージの中での
    生活を徹底します。
    愛犬が安心して過ごせるように、ベッドや水飲み場を設置し、クレート内を快適に保ちます。
  • 行動範囲の限定: 部屋の一部にベビーゲートなどを設置し、愛犬の移動範囲を必要最小限に
    限定します。

階段・ジャンプの禁止

  • 最大の敵: 階段の上り下りやソファ・ベッドへの飛び降り・飛び乗りは、関節や靭帯に極度の負担をかけるため、厳禁です。
  • 補助: 必要に応じてスロープを使用するか、抱き上げて移動させます。

興奮を鎮める工夫(メンタルケア)

  • 遊びの変更: 体を使う激しい遊び(ボール遊び、引っ張りっこ)は止め、頭を使う遊び知育玩具、ノーズワークなど)に切り替えることで、愛犬のエネルギーと欲求を健全に発散させ、安静を保ちやすくします。
  • 落ち着いた接し方: 飼い主も落ち着いたトーンで接し、愛犬の興奮を誘発するような行動
    (甲高い声、激しいスキンシップ)は避けます。

診察後の治療とリハビリテーション!

捻挫や骨折の治療後、再発防止のためにリハビリテーションは非常に重要です。

  • 治療: 捻挫であれば内服薬や外固定、骨折や重度の靭帯損傷(前十字靭帯断裂など)であれば外科手術が行われます。
  • リハビリ: 治癒後も、獣医師の指導のもと、水中トレッドミル筋力トレーニングといった
    リハビリテーションを計画的に行い、患部周辺の筋肉を強化し、再発を防ぎます。

まとめ:足の怪我への「緊急対応3原則」

原則目的と確認事項緊急時の具体的な行動
1. 重症度の判定骨折・脱臼の可能性を
チェックする。
完全に足を地面に着けない異常な腫れや変形があれば
直ちに病院へ。
2. 応急処置(RICE)炎症と腫れの悪化を防ぐ。クレートで絶対安静
タオルで包んだ保冷剤で
10〜15分冷却する。
3. 安静の徹底患部の早期治癒を促進し、
再発を防ぐ。
クレートレストを徹底し、
ジャンプや階段の上り下りを厳禁にする。

愛犬の足をひきずる行動を見たら、パニックにならず、まずは「安静と冷却」の応急処置を施し、すぐに動物病院を受診することが、愛犬の完全な回復への最短ルートです。

動物病院で正確な診断を受けることが大切ですね。