【わんちゃんのしぐさ】愛犬の気持ちがわかる!尻尾や耳、鳴き声が伝えるサイン!

豆知識
<strong><span class="fz-16px">飼い主さん</span></strong>
飼い主さん

うちの子はいま、何を考えているんだろう?

愛犬が私たちに伝えたいメッセージは、言葉ではなく、「尻尾の振り方」「耳の角度」「目の表情」といった、体全体から発せられるサインに隠されています。

これらのサインを正しく読み取れるようになれば、愛犬の気持ちを深く理解でき、ストレスや不安を察知してあげられるようになります。

この記事では、愛犬が発する代表的なしぐさや鳴き声が伝えるメッセージを、「喜び」「不安・恐怖」「興奮・要求」の3つの感情に分けて、詳しく解説します。

最高の愛情表現!「喜び」と「リラックス」のサイン!

愛犬が「いま、幸せ!」と感じている時に見せる、ポジティブなサインを見ていきましょう。

尻尾と体の動き

動き示している感情誤解しやすいポイント
大きく左右に振る「大歓迎!嬉しい!」全身を使って喜びを表現。尻尾を振る≠喜んでいる。リラックスしている時は中くらいの速度で振る。
体全体をくねらせる「服従と愛情」飼い主さんに甘えているサイン。尻尾だけでなく、腰を低くして体全体を振るのが特徴。
へそ天(お腹を見せる)「完全に信頼しています」最もリラックスした無防備な状態。信頼の証だが、撫でることを要求しているわけではない場合もある。

耳と目、口元の表情

  • :自然な位置か、わずかに後ろに引かれ、リラックスしている。
  • :細めてトロッとした目つき。アイコンタクトを求めてくる。
  • 口元:口をわずかに開け、口角が上がって笑顔のように見える。パンティング(ハァハァ)もリラックスのサインであることが多い。
  • 行動:飼い主の体に軽く寄りかかってくる、あくび(リラックスのあくび)をする。

見逃さないで!「不安」「恐怖」のSOSサイン!

わんちゃんは不安を感じている時、言葉の代わりに「カーミングシグナル(落ち着いて、というサイン)」という行動で、自分や相手を落ち着かせようとします。

不安・ストレスの具体的なサイン

サイン示している感情重要なポイント
尻尾を股の間に巻き込む「怖い、助けて」恐怖や服従、強い不安を感じている。尻尾を巻き込む=逃げたい、関わりたくないという意思表示。
パンティング(荒い呼吸)「不安や緊張」暑さだけでなく、ストレスや緊張でも息が荒くなる。涼しい場所でも荒い呼吸が続く場合は、ストレス源を探るべき。
あくび・ペロペロ(舌を出す)「緊張しています、落ち着きたい」自分や相手を落ち着かせるためのカーミングシグナル。睡眠不足ではないのに頻繁なあくびは、強いストレスのサイン。
体を小さく丸める「防御」自分を小さく見せて、攻撃されないようにしている。見知らぬ人や犬から体を丸めている場合は、無理に近づけない。
目をそらす「敵意はありません」相手に対して敵意がないことを示す服従のサイン。人間のアイコンタクトは犬にとって「威嚇」と受け取られることもある。
白い部分が見える(半目)「緊張・不安」目を大きく見開き、瞳の下の白目が見えている状態(ホエール・アイ)。強い不安や緊張のピークを示しているため、状況をすぐに変えるべき。

鳴き声が示すサイン

  • 低い唸り声:「警告」これ以上近づかないでほしい、と警告しているサイン。
    叱らず、すぐにその原因(物や人)から離れるべき。
  • クンクン(遠吠え):「寂しい、要求」遠吠えは仲間を呼ぶ声、クンクンは構ってほしいという要求や寂しさを伝える声。

「興奮」と「要求」が示すメッセージ!

遊びたい、構ってほしい、という気持ちが高ぶっている時に出るサインです。

興奮・遊びの誘い

  • プレイバウ(お尻を上げる):「さあ遊ぼう!」と相手を遊びに誘う代表的なサイン。
  • 尻尾を高く上げる:「自信と興奮」喜びと自信、または遊びへの強い意欲を示している。
  • ワンと一回吠える:「気づいて!」「関心がある」何かに気づいた時や、注意を引くための挨拶。

要求・警戒のメッセージ

  • 前足でチョイチョイ:「構って!」「何かを要求」撫でてほしい、遊んでほしい、おやつがほしい、と伝えている。
  • 耳が前を向いている:「集中・警戒」何かに強く注意を集中させている状態。
    警戒している時や、獲物を見つけた時にも見せる。

まとめ:愛犬の気持ちを正確に読み取るために!

項目感情のサイン飼い主さんの対応のコツ
喜び・リラックス全身をくねらせる、へそ天、口角が上がった笑顔。静かに撫でてあげたり、優しく声をかけたりして、安心感を共有する。
不安・恐怖尻尾を巻き込む、あくび、目をそらす、白い目(ホエール・アイ)。原因からすぐに遠ざける。無理に抱き上げたり、声をかけたりせず、落ち着くまで見守る。
興奮・要求プレイバウ、前足でチョイチョイ、耳が前向き。噛みつきなど問題行動に繋がらないよう、遊びをコントロールする。静かになったら要求に応える(要求吠え対策)。

愛犬のしぐさは、一つだけでなく、全身のサインを総合的に判断することが大切です。

特に「不安」のサインを早く察知して取り除いてあげることは、愛犬との信頼関係を深め、問題行動を予防するための最も重要なスキルです。

日々の観察を通じて、愛犬とのコミュニケーションを楽しんでくださいね!