
飼い主さん
狂犬病予防注射の義務は?

飼い主さん
集合住宅で吠えの苦情が来たら
どうすればいい?
室内犬を飼うことは、愛犬の命に責任を負うだけでなく、社会の一員としての法的・社会的責任を負うことでもあります。特に集合住宅が増える現代において、近隣住民とのトラブルは深刻な問題に発展しやすく、最悪の場合、愛犬との生活を維持できなくなる可能性もあります。
この記事では、まず飼い主さんに課せられた「3つの法的義務」を解説します。
次に、集合住宅や公共の場で発生しやすい「隣人・社会とのトラブル」を未然に防ぐ具体的な予防策を解説します。愛犬と安心して社会で暮らすための、マナーとルールの知識を深めましょう。
飼い主さんに課せられた「3つの法的義務」
わんちゃんを飼う上で、「狂犬病予防法」と「動物愛護管理法」に基づき、以下の3つの義務が飼い主さんに課せられています。
1. 飼い犬の登録(生涯に一度)
- 義務: 生後91日以上のわんちゃんは、生涯に一度、市区町村への登録が義務付けられています。
- 目的: 災害時や迷子になった際の飼い主特定、狂犬病予防注射の接種管理。
- 証明: 鑑札(かんさつ)が交付され、愛犬に装着することが義務付けられています。
2. 狂犬病予防注射(毎年一回)
- 義務: 生後91日以上のわんちゃんは、毎年1回(原則4月〜6月)、狂犬病予防注射を受けさせることが義務付けられています。
- 目的: 人間にも感染する狂犬病から、地域社会を守るため。
- 証明: 注射後に交付される注射済票を、鑑札と一緒に愛犬に装着することが義務付けられています。
3. 逸走防止と係留の義務
- 義務: 「鎖等でつないでおくこと」(係留)が義務付けられています。例外は、訓練中や、安全な場所での運動時です。
- 目的: 逃走による迷子、交通事故、第三者への咬傷事故を未然に防ぐ。
- 罰則: 故意または過失で愛犬を逃走させ、他者に被害を与えた場合、法的責任(損害賠償責任)を負うことになります。
集合住宅での「近隣トラブル」予防策!
室内犬の飼い主さんにとって、近隣トラブル、特に「吠え」に関する苦情が最も多い問題です。
騒音(吠え)トラブルの予防
- 環境づくり: 外の音や人影で吠える場合は、窓に目隠しをしたり、クレートに布をかけて視界を遮断したりする。
- しつけ: 「無駄吠え」の原因(要求、警戒、分離不安)を特定し、それぞれの原因に合った適切なトレーニングを行う。
- 対策: 留守番時の吠えが心配な場合は、見守りカメラで頻度をチェックし、吠えにくい環境を整える。
抜け毛・排泄物トラブルの予防
- 抜け毛: 集合住宅の共用部(廊下、エレベーター)を移動する際は、抱っこするか、ケージに入れるなどし、抜け毛が散らないよう配慮する。
- 排泄物: 散歩中に排泄した場合は、その場を水で流す、持ち帰るなどを徹底。自宅のベランダや共用部に排泄させない。
事前コミュニケーションの重要性
- 配慮: 新しいわんちゃんを迎える前や、隣人が引っ越してきた際に、アレルギーがないか、わんちゃんが苦手ではないかを事前に確認し、配慮する姿勢を見せることが大切です。
社会に受け入れられるための「社会化」
愛犬を社会に受け入れてもらうためには、飼い主の責任ある行動と、愛犬の社会性が不可欠です。
咬傷事故の予防
- 安全管理: 散歩中は、短めのリードを使い、子供やわんちゃんが苦手な人には自ら距離を取る。
- 口輪の活用: パニックになりやすいわんちゃんや、興奮時に噛みつきが懸念されるわんちゃんは、公共の場では口輪(マズル)を装着することも、飼い主の責任ある行動です。
公共の場でのマナー
- ドッグラン: 他のわんちゃんや人に迷惑をかけないよう、愛犬から目を離さない。問題行動を起こしたら、すぐにリードをつけて場を離れる。
- 店舗・交通機関: 店舗や交通機関のルール(キャリーバッグに入れる、抱っこするなど)を遵守し、許可なく立ち入らない。
まとめ:室内犬と社会が、共存するために

| 責任 | 目的と効果 | 飼い主がすべき具体的な行動 |
| 1. 法的義務の遵守 | 狂犬病の予防と、社会の安全と秩序を守る。 | 登録と注射を毎年欠かさず行い、鑑札と注射済票を必ず愛犬に装着する。 |
| 2. 逸走・事故の防止 | 第三者への被害と、愛犬の命に関わるリスクを防ぐ。 | 散歩中はリードを離さず、公共の場では短めに持つ。 |
| 3. 吠え・騒音の対策 | 集合住宅での近隣トラブルを防ぎ、快適な生活環境を維持する。 | 吠えの原因を特定し、防音対策とトレーニングを並行して行う。 |
室内犬を飼うことは、愛犬の幸せだけでなく、社会との調和の上に成り立っています。責任ある飼い主として、ルールとマナーを守り、愛犬と共に楽しい社会生活を送りましょうね。


