鳥猟犬グループ(スポーティング・グループ)は、主に鳥類を狩るために改良されてきた犬種たちです。
彼らの役割は、獲物の発見、追い出し、そして仕留めずに回収(レトリーブ)することであり、人間と密接に連携する能力が求められました。
このグループには、ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバーといった回収犬(レトリーバー)のほか、セッター、スパニエルなどが含まれます。
彼らは一般的に非常に社交的で優しく、訓練性能が高いという特徴を持っています。
この記事では、鳥猟犬グループの愛らしい性格のルーツと、彼らが持つ「回収本能」が室内生活でどのように現れるかを解説します。
そして、彼らが持つ高い運動量と遊び好きな気質を、家族の一員として健全に満たすためのヒントを紹介します。
鳥猟犬グループってどんな犬?
鳥猟犬の穏やかな気質は、彼らの仕事の性質に由来しています。
ルーツ:銃声に耐え、優しく回収
- 役割: 獲物を傷つけないよう、「ソフトマウス」で優しく回収し、飼い主に届けることが必須でした。また、銃声や大きな音に動じず、飼い主の指示に集中し続ける冷静さも必要とされました。
- 特性: この歴史的背景から、彼らは協調性が高く、攻撃性が低い性格となり、「人間と仕事をする喜び」を強く感じる犬種となりました。
「レトリーブ(回収)」への喜び
- 傾向: ラブラドールやゴールデンがボールやスリッパを咥えて持ってくるのは、彼らの回収本能の現れです。この本能を満たしてあげることが、彼らの精神的な満足につながります。
- 注意: 食べ物でないものを飲み込む「異食症」や、物を破壊する行動は、本能の不満からくることがあります。
穏やかだが、高い運動要求!
鳥猟犬は穏やかな反面、運動量が非常に多く、不足するとストレスにつながります。
関節疾患の予防と運動
- 傾向: 特に大型のレトリーバー種は、股関節形成不全などの関節疾患の遺伝的リスクが高いため、適切な運動で筋肉を維持することが非常に重要です。
- 対策: 水泳は、関節に負担をかけずに全身の筋肉を鍛えられる最高の運動です。散歩だけでなく、ボールを使ったフェッチ(持ってこい)など、「仕事」として楽しめる遊びを取り入れましょう。
「社会性の高さ」ゆえの課題
- 傾向: 人や他のわんちゃんが大好きなため、興奮して飛びつく、遊びすぎて相手を疲れさせるといった問題行動が出やすいです。
- 対策: 「マテ(待て)」や「オフ(やめ)」といった興奮を抑える訓練と、挨拶時の自制心を養うトレーニングを徹底しましょう。
回収本能の活用
- ヒント: 「おもちゃを隠して探させる」や、「靴下を洗濯かごに入れる」といった家事の手伝いをゲーム感覚で取り入れると、愛犬は喜びます。
まとめ:鳥猟犬と豊かに暮らすために!

| 鳥猟犬との共生の要素 | 目的と効果 | 飼い主がすべき具体的な行動 |
| 1. コミュニケーション | 人間の指示に従う喜びを満たし、服従心を高める。 | 「持ってこい」や高度な服従訓練を積極的に行う。 |
| 2. 関節に配慮した運動 | 遺伝的な関節疾患の予防と、エネルギーの発散。 | 水泳やフェッチなど、全身を使う遊びを日常に取り入れる。 |
| 3. 興奮のコントロール | 社交性の高さからくる飛びつきや過剰な挨拶を防ぐ。 | 「マテ」や「リラックス」の時間を設け、自制心を養う。 |
鳥猟犬グループは、その優しさと賢さから、家庭犬として最も人気のある犬種の一つです。
愛情と適切な運動で、彼らの持つ最高の能力を引き出してあげましょうね。


