
飼い主さん
小さくて可愛らしいから、
いつでも抱っこしてあげたい

飼い主さん
留守番させると、ずっと吠えてしまう
愛玩犬グループ(トイ・グループ)は、文字通り「人間の良き伴侶」として、膝の上で愛されるために改良された犬種たちです。
彼らは、狩猟や牧畜といった実用的な役割よりも、愛情表現と忠実さを重視して発展してきました。このグループには、チワワ、トイ・プードル、パピヨン、マルチーズ、ヨークシャー・テリア(トイ・テリアとして分類される場合)などが含まれます。
彼らは一般的に感受性が豊かで、飼い主への依存度が高いという特徴を持ちます。
この記事では、愛玩犬グループの甘えん坊な気質のルーツを解説します。
そして、その愛らしい特性ゆえに起こりやすい「分離不安」や「要求吠え」を予防・改善するための、自立心を育む接し方とトレーニングのヒントを紹介します。
愛玩犬のルーツと、感受性の高さ!
愛玩犬は、常に人間に寄り添うことを目的としてきました。
ルーツ:コンパニオンとしての役割
- 役割: 宮廷や裕福な家庭で、暖房代わりや精神的な癒やしを提供すること。常に抱っこされ、人間の感情を観察することが求められました。
- 特性: この歴史から、彼らは非常に敏感で繊細になり、飼い主の感情や行動に強く依存する傾向が強くなりました。
「抱き上げグセ」と依存
- 傾向: 小さいため、危険から守るためにすぐに抱き上げてしまう飼い主が多いですが、これが社会性の欠如や分離不安の原因となることがあります。
- 問題: 飼い主と離れること、あるいは自分で何かを決めたり解決したりすることができず、常に飼い主に頼る状態(依存)になってしまいます。
愛玩犬特有の「分離不安」と「要求吠え」
分離不安への対策
- 傾向: 飼い主が視界から消えるだけで、吠える、物を破壊する、不適切な場所で排泄するなど、パニック症状を示すことがあります。
- 対策: クレートを使った「留守番トレーニング」を徹底し、飼い主のいない時間にも安心できることを教えます。また、出かける直前の声かけや帰宅直後の過度なスキンシップを避け、出入りを特別なイベントにしないことが重要です。
「要求吠え」とリーダーシップ
- 傾向: 吠えることで要求が通る(抱っこされる、おやつをもらえる)と学習しやすく、無駄吠えにつながりやすいです。
- 対策: 吠えているとき、要求しているときは完全に無視し、静かに落ち着いているときにのみ、褒めたり構ったりすることで、「静かにしていると良いことがある」と教えましょう。
「膝蓋骨脱臼」(パテラ)のリスク
- 傾向: 多くの小型犬種に遺伝的リスクがあります。ジャンプや滑りやすい床での急な方向転換は、関節に大きな負担をかけます。
- 対策: 床に滑り止めマットを敷き、ソファやベッドからの飛び降りを防ぐ段差ステップを設置するなど、生活環境の整備が非常に重要です。
まとめ:愛玩犬と暮らす豊かな毎日を!

| 愛玩犬との共生の自立 | 目的と効果 | 飼い主がすべき具体的な行動 |
| 1. 精神的な自立 | 分離不安を防ぎ、一人の時間を楽しませる。 | クレート訓練と留守番トレーニングを徹底し、依存を減らす。 |
| 2. 要求への無視 | 無駄吠えや飼い主への過剰な依存を防ぐ。 | 愛犬が要求吠えをしたときは、完全に無言で無視する。 |
| 3. 関節の保護 | 遺伝的なパテラなどの関節疾患を予防する。 | 床に滑り止めを敷き、飛び降りを禁止する。 |
愛玩犬は、飼い主の接し方次第で、最高の伴侶にも、不安の塊にもなり得ます。
愛情と同時に、自立心を育む規律を持って接することで、愛犬の心身の健康を守りましょうね。


