【お迎え初日】子犬が家に来た!ドキドキの初日、最高のスタートを切るには?

室内犬の飼い方

待ちに待ったお迎えの日!

新しい家族である子犬を家に迎える瞬間は、喜びで胸がいっぱいになりますよね。

しかし、子犬にとっては、「親兄弟と離れ、見知らぬ場所に連れてこられた」という、人生で最も大きなストレスがかかっている日でもあります。

この「お迎え初日」の過ごし方が、その後の子犬の性格形成や、飼い主さんとの信頼関係に大きく影響します。

この記事では、子犬が新しい環境に安心して慣れ、最高のスタートを切るために、飼い主さんが取るべき具体的な手順と心構えを詳しくご紹介します。

お迎え前に準備しておく「安心の環境」!

子犬が家に来る前に、まずは「子犬にとって安全で安心できる基地」を準備しておくことが何よりも大切です。

「安心できる寝床(クレート・ケージ)」を設置

  • 場所の選定: 家族の気配が感じられる場所(リビングの隅など)に設置します。
    ただし、人通りが多く落ち着かない場所や、エアコンの風が直撃する場所は避けましょう。
  • 準備: クレートやケージの中に、毛布やタオル、そしてブリーダーやペットショップから預かった匂いのついたタオルがあれば必ず入れてあげてください。
    これは子犬にとって何よりの安心材料になります。
  • 「子犬の聖域」にする: クレート・ケージは「寝る場所」「安全な場所」と教えます。
    体罰や叱る場所には絶対にしないでください。

子犬にとって危険なものを排除

  • コード類: 電気コード、スマホの充電器などは、噛んで感電する危険があるため、隠すか、カバーで覆う
  • 誤飲の危険物: 小さなボタン、硬貨、子供のおもちゃ、ティッシュなど、子犬が口に入れそうなものは、床から完全に片付けておきましょう。
  • 観葉植物: わんちゃんにとって有毒な植物(ポトス、アロエなど)がないか確認し、あれば手の届かない場所に移動させます。

「トイレ」の準備

  • 配置: クレートのすぐ近くに設置するのが基本です。最初はサークル(囲い)の中に、クレートとトイレ以外は何もない状態にしておくと、トイレの成功率が上がります。
  • 成功率アップの工夫: トイレシーツの上に、お迎え前に排泄に成功した際のおしっこの匂いがついたシーツを少し置いておくと、子犬が「ここがトイレだ」と認識しやすくなります。

いよいよ初日!最初の数時間でやること!

お迎えは午前中や午後の早い時間帯が理想です。
時間に余裕を持って、静かに迎えてあげましょう。

家に到着したら、すぐにトイレへ

抱っこしたまま家に帰り、ドアを開けたら、クレートに入れる前に用意したトイレサークルへ直行させてください。
長時間の移動で必ず排泄を我慢しています。

  • 成功したら大げさに褒める! 排泄に成功したら、「すごいね!」「えらい!」と優しく、静かに褒めてあげてください。大興奮させると緊張してしまうので、控えめな喜び方がポイントです。

環境に慣れさせる(最初の1時間)

  • クレート・ケージに誘導: 排泄が終わったら、子犬をクレートやケージの中に入れ、静かに放置します。
  • 過度な干渉はNG: 「可愛いから」と抱き上げたり、家族全員で囲んで騒いだりするのは絶対に避けてください。子犬は疲れており、新しい環境に順応するために休息が必要です。
  • 遠くから観察: 家族は、少し離れた場所から静かに過ごし、子犬が自分から外に出てくるのを待ちます。

最初の食事と給水

  • 食事: お迎え元の施設で食べていたフードを、いつも通りの量、時間帯に与えます。
    初日は環境の変化で食欲がないかもしれませんが、無理に食べさせようとしなくて大丈夫です。
  • 水: 新しい水を用意し、いつでも飲めるようにしておきます。

夜泣き対策と初日の心構え!

初日の夜は、慣れない環境と孤独感から「夜泣き」をする可能性が非常に高いです。

ここでどう対応するかが、その後の自立心に影響します。

夜泣きをさせないための環境づくり

  • 寝床の近くにいる: 初日の夜だけは、飼い主さんが子犬のクレートのすぐ横(床など)で寝てあげることを検討してください。子犬に「一人じゃない」という安心感を与えます。
  • 物理的な安心: 湯たんぽ小さな音で鳴る時計をタオルで包んでクレートに入れてあげると、親兄弟の体温や心音を思い出し、安心しやすいと言われています。

夜泣きが始まったら

  • 無視が基本: 泣き声に反応してすぐにケージから出してしまうと、「鳴けば出してもらえる」と学習してしまいます。
    短時間の夜泣きは無視して、静かになった瞬間に「いい子だね」と声をかけます。
  • トイレの確認: 激しい夜泣きの場合は、トイレに行きたいだけかもしれません。
    静かにクレートから出し、トイレを済ませたらすぐにクレートに戻しましょう。
    遊んだり、抱っこしたりは絶対にしないでください。

心構え:完璧を目指さない

  • 失敗は当たり前: トイレの失敗や、夜泣きはあって当然です。
    叱るのではなく、「失敗した場所を黙って掃除し、成功したら大げさに褒める」を徹底してください。
  • 焦らない: 初日は寝る場所とトイレを覚えるだけで大成功です。
    しつけや遊びは翌日以降に回し、とにかく「安心感」を最優先して静かに過ごしましょう。

まとめ:最高のスタートを切るための3つのステップ!

項目初日の最優先事項具体的なアクション
安心の環境子犬にとって安全で唯一の居場所を確保する。クレートを家族の近くに設置し、匂いのついたタオルで安心感を与える。
静かな導入過度な干渉や興奮を避ける。家に着いたらまずトイレへ。その後はクレートに入れ、静かに過ごさせ、休ませる。
夜の対策「一人じゃない」という安心感を伝える。初日だけはクレートのそばで寝てあげるか、湯たんぽなどで体温のぬくもりを再現する。

お迎え初日は、子犬の新しい生活の基礎を築く大切な一日です。

焦らず、愛と忍耐をもって、子犬が心から安心できる環境を整えてあげてください。

この穏やかなスタートが、これから始まる長い幸せな生活の第一歩となります。

我が家でも、初日はすごくドキドキして何から始めればいいか不安でした。

その経験からこの記事を書いて、今からわんちゃんを迎える方の不安を少しでも軽減出来ればと思いました。参考にしてみてね。