
飼い主さん
うちの子のこの行動、
個性?それとも問題行動?

飼い主さん
厳しくしつけるべき?
優しく接するべき?
愛犬の性格は、犬種ごとの遺伝的な傾向に加え、生後間もない社会化期の経験と、飼い主さんとの日々のコミュニケーションによって形成されます。
愛犬の生まれ持った傾向を理解することは、ストレスを軽減し、より効果的で愛犬に寄り添ったしつけを行うための第一歩です。
この記事では、わんちゃんの性格を分かりやすく「4つのタイプ」に分類し、それぞれの長所と短所、そしてかかりやすいストレスを解説します。
愛犬がどのタイプに当てはまるかを診断し、タイプ別の具体的なトレーニングのヒントと接し方のコツを身につけましょう。
愛犬を診断!4つの基本性格タイプ!
愛犬の普段の行動を観察し、以下の4つのタイプのうち、最も近いものを見つけてみましょう。
| 性格タイプ | 主な特徴と行動傾向 | 長所と短所(問題行動のリスク) | 代表的な犬種例 |
| 1. リーダータイプ | 自信家で大胆、活動的。 新しい刺激や環境に率先して向かっていく。遊びや行動を自分で決めたがる傾向がある。 | 【長所】 訓練性能が高く、順応性が高い。【短所】 頑固、マウンティング、要求吠え、他の犬への支配的な行動。 | 柴犬、ジャーマン・シェパード、ドーベルマン |
| 2. ビビり・慎重タイプ | 警戒心が強く、臆病。 見知らぬ人や大きな音、不慣れな場所を極度に嫌がる。不安を感じると隠れる、吠える、震える。 | 【長所】 忠実で、飼い主の指示をよく聞く。【短所】 分離不安、過剰な警戒吠え、パニックによる噛みつき。ストレスを感じやすい。 | トイ・プードル、チワワ、マルチーズ |
| 3. 甘えん坊・依存タイプ | 愛情深く、社交的。 常に飼い主のそばにいたがり、スキンシップを求める。人の感情を読み取るのが得意。 | 【長所】 家族思いで協調性がある。【短所】 一人でいることへの耐性が低い、過度な要求吠え、ストーカー行為(後追い)。 | ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバー、キャバリア |
| 4. 独立・マイペースタイプ | 一匹狼、自立心が強い。 撫でられることや、常に一緒にいることを好まない。指示を理解しても、自分の気が向いたときだけ行動する。 | 【長所】 留守番が得意で、飼い主に依存しない。【短所】 飼い主の指示を無視しがち、呼んでも来ない、しつけのモチベーションが低い。 | ビーグル、バセンジー、秋田犬、ハスキー |
性格タイプ別!接し方としつけのヒント!
愛犬のタイプに合わせて、接し方やトレーニングのポイントを変えることで、しつけの成功率と愛犬の幸福度が格段に上がります。
リーダータイプへの対応:「一貫性とメリハリ」
- 接し方: 褒めるときは明確に、叱るときは一貫した態度で。指示は一度で通すことを徹底し、曖昧な指示はNG。
- トレーニング: 主導権は飼い主にあることを教えるためのトレーニング(例:アイコンタクト、マテ)。頭を使う遊び(知育玩具やノーズワーク)でエネルギーを発散させ、満足度を高める。
- NG行動: 厳しく体罰を与えること。逆に、愛犬のわがままを全て聞くこと。
ビビり・慎重タイプへの対応:「安心感と段階的な慣れ」
- 接し方: 強制はせず、過剰な慰めもしない。不安を感じても、飼い主は動じず、落ち着いた態度でいることが安心感につながる。
- トレーニング: 苦手な刺激に少しずつ慣れさせる(慣化)。大きな音を小さな音から聞かせる、遠くから人に慣れさせるなど、愛犬のペースを最優先する。
- NG行動: 不安がっているときに「大丈夫だよ」と過剰に抱きしめたり、心配の声をかけたりすること(不安を強化してしまう)。
甘えん坊・依存タイプへの対応:「自立心の育成」
- 接し方: スキンシップは適度に与えるが、愛犬が要求してきたときだけ応じるのは避ける。飼い主のタイミングでスキンシップを開始・終了する。
- トレーニング: 一人でいる時間を作る練習(留守番訓練)。クレートやベッドを「安心できるプライベート空間」として慣らし、そこで一人で静かに過ごす訓練を積極的に行う。
- NG行動: 鳴いたり吠えたりした後すぐに駆け寄ること。分離不安につながる。
独立・マイペースタイプへの対応:「報酬と遊び」
- 接し方: 強制的な訓練よりも、愛犬が楽しいと思えること(好きな遊び、フード)を報酬として利用する。頻繁なボディタッチは避ける。
- トレーニング: 「呼んだら戻る」トレーニング(呼び戻し)は、最高の報酬を使って徹底的に行う。訓練を遊びの延長と捉え、短時間で集中して行う。
- NG行動: 感情的に叱りつけること。信頼関係が崩れ、さらに指示を聞かなくなる。
性格別トレーニングの「核」となるキーワード!
愛犬との関わりで最も意識すべき核心的なアプローチを再確認しましょう。
| 性格タイプ | 最重要キーワード | トレーニングのポイント |
| 1. リーダータイプ | 一貫性とルール | 「ON/OFF」の切り替え(落ち着く時間と遊ぶ時間の区別)を明確にし、指示には必ず従わせる。 |
| 2. ビビり・慎重タイプ | 安心感と慣れ | 「段階的な成功体験」を積み重ね、失敗させないように環境を整える。 |
| 3. 甘えん坊・依存タイプ | 自立とルール | 飼い主と「適度な距離感」を保つ訓練と、一人の時間への「ポジティブな関連付け」。 |
| 4. 独立・マイペースタイプ | モチベーションと報酬 | 「愛犬が最も喜ぶこと」を報酬とし、短い時間で集中して取り組ませる。 |
まとめ — 愛犬の性格を理解して、もっと仲良く!

愛犬の行動は、その性格と環境への適応の結果です。もし愛犬が問題行動を起こしていると感じても、それは「悪い性格」なのではなく、「その性格に合わない接し方」をしているサインかもしれません。愛犬の個性を理解し、その性格を尊重した上で、適切なルールと愛情を持って接することが、愛犬と飼い主さんの豊かな共同生活につながりますよ。今日から愛犬の行動を観察し、接し方を見直してみましょうね。


