はじめに|「食べない」は、よくある?それとも危険?
「昨日まで普通に食べていたのに、今日はほとんど口をつけない…」
わんちゃんの“食べない”は、環境の変化や気分といった軽い理由から、病気や誤飲など緊急性の高いトラブルまで、原因の幅がとても広いのが特徴です。
本記事では、飼い主さんが一番迷う
「様子見していいの?」「今すぐ病院に行くべき?」
という判断を、Q&A形式で分かりやすく整理します。
Q1. 半日〜1日食べないだけ。様子見していい?
A. 元気があり、水を飲み、排泄が普段どおりなら“短時間の様子見”は可能です。
犬にも“食欲が落ちる日”はあります。以下を満たしていれば、まずは落ち着いて観察しましょう。
家で確認するチェックポイント
- 水を自分から飲めている
- ぐったりせず、散歩や遊びに反応する
- 下痢・嘔吐・痛がる様子がない
- 触って嫌がる部位がない
※ただし、子犬・高齢犬・持病がある犬は、半日程度でも早めの相談が安心です。
Q2. どのくらい食べなかったら「病院に行くべき」?
A. 目安は「24時間以上まったく食べない」。小型犬・子犬は“半日”でも要注意です。
とくに次の条件が重なるほど、受診の優先度は上がります。
- 24時間以上、主食をほぼ口にしない
- 水もあまり飲まない
- 元気がなく、寝てばかりいる
- 触ると痛がる、抱っこを嫌がる
急な食欲低下や元気消失から疑うべき病気の可能性については、
👉 「急な食欲不振・活動量の低下」わんちゃんの<貧血>が示す、深刻な病気の可能性!
をご覧ください。
病気ではなく、与え方や量が原因の可能性を確認するには、
👉 「ドッグフード、どれくらいあげればいい?」適正量と与え方の基本!
をご覧ください。
Q3. すぐ受診すべき“危険サイン”は?
A. 次のいずれかがあれば、様子見せず早急に動物病院へ。
- 嘔吐・下痢を伴う、または血が混じる
- 急に元気がなく、立ち上がりたがらない
- 口を触ると強く嫌がる/よだれが多い/口臭の急な悪化
- お腹が張っている、触ると痛がる
- 誤飲・誤食の心当たりがある
食べない原因が消化器トラブルかどうか見極めるポイントは、
👉 「吐き方の違いでわかる」わんちゃんの<嘔吐>の危険度チェック:胃液か、胆汁か、泡状か!
をご覧ください。
Q4. 「おやつは食べるけど、ごはんは食べない」…これは大丈夫?
A. 一時的なら様子見可。ただし、続く場合は原因の切り分けが必要です。
考えられる主な原因は以下のとおりです。
よくある原因
- フードの嗜好性の問題:味・匂い・粒の硬さが合わない
- 口腔トラブル:歯石、歯周病、口内炎
- 胃腸の不調:軽い胃炎、ストレス
- 学習(偏食):おやつを待てばもっと良いものが出る、と学んでしまった
「おやつは食べる=元気」とは限りません。2〜3日続く、量が明らかに減る、体重が落ちる場合は受診を検討しましょう。
食べない状態が続く場合に疑うべき、体重減少や隠れた病気については、
👉 「原因は食事だけではない」急激な体重減少から疑うべき<隠れたがん>と消化器系の病気!
をご覧ください。
Q5. 家でできる“安全な対処”は?
A. 無理に食べさせず、原因を切り分ける行動を。
すぐできること
- フードを人肌程度に温める(香りを立たせる)
- 食器や置き場所を変える(金属音や周囲の刺激が原因のことも)
- おやつの中止(主食への切り替え)
- 静かな環境で食事(来客・留守番直後は食欲が落ちやすい)
※それでも改善しない、または他の症状が出たら中止して受診してください。
Q6. 下痢・軟便が同時にあるときは?
A. 受診の目安が一段階上がります。
食べない+下痢・軟便は、胃腸炎や感染症、誤飲などの可能性も。
下痢・血便・元気消失など、誤食と病気を見分けるチェックポイントは、
👉 「色・形・頻度でわかる愛犬のSOS」下痢・血尿の見極めと、受診の目安!
をご覧ください。
Q7. 「元気がない」も一緒に見られる場合は?
A. 早めの受診が安心です。
食欲不振に加えて、散歩を嫌がる/寝てばかり/反応が鈍いなどがあれば、全身性の不調が疑われます。
食欲不振と同時に、震え・ふらつき・元気消失が見られる場合は、
👉 「犬の低血糖症の症状とは?」急なふらつきに注意すべき理由と対策!
をご覧ください。
Q8. こんな場合は“様子見しない”でください
A. 以下は“待たない”が原則です。
- 子犬・高齢犬・持病がある
- 誤飲・誤食の疑いがある
- 血便・黒色便、激しい嘔吐
- 触ると強く痛がる
- 24時間以上、ほとんど食べない
Q9. 病院では何を聞かれる?事前に準備することは?
A. 次の情報があると診察がスムーズです。
- いつから、どの程度食べていないか
- 水の摂取量、排泄の変化
- 直近で与えた食べ物・おやつ・人の食べ物
- 誤飲の可能性(おもちゃ、骨、包装材など)
- 体重の変化、持病・服薬
スマホで便の写真や動画があると、診断の助けになることもあります。
まとめ|迷ったら「早めに相談」が犬の安心につながる

わんちゃんが、ごはんを食べない理由は多岐にわたります。
判断の軸は、①経過時間、②元気・水分、③併発症状、④誤飲の可能性。
「少しおかしい」「いつもと違う」と感じたら、早めの受診や電話相談が、結果的にわんちゃんの負担を減らします。


