
飼い主さん
避難所にペットを連れて行けるの?

飼い主さん
もしパニックでリードを離してしまったら…
地震、水害などの災害発生時、飼い主さんが最も恐れるのは、愛犬とはぐれてしまうことです。
災害の混乱の中で、わんちゃんは大きなストレスと恐怖を感じ、普段からは想像できないような行動をとり、逃走したり、ケージから脱走したりするリスクが高まります。行政や自治体は、「同行避難」(ペットと一緒に避難所まで移動すること)を推奨していますが、避難所での生活には厳格なルールがあり、事前の準備が必要です。
この記事では、まず「同行避難」の正しいルールと、愛犬とはぐれないための具体的な対策(迷子ゼロ対策)を解説します。
次に、避難所で愛犬が安全に過ごすための「クレート(ケージ)慣らし訓練」と、避難所の受け入れ体制についてシミュレーション形式で徹底解説します。
災害時の「迷子ゼロ」対策:事前の準備!
災害時のパニックを防ぎ、万が一の脱走時にも愛犬を探し出せる準備が命綱となります。
身元証明と脱走防止の二重対策
| 対策の種類 | 目的 | 具体的な準備 |
| マイクロチップ | 迷子時の最終的な身元証明。災害で首輪が外れても情報が残る。 | 装着と、環境大臣指定登録機関への登録を済ませる。(住所や電話番号の変更時は更新を忘れずに。) |
| 迷子札・連絡先 | 即座の連絡手段。 | 首輪やハーネスに、飼い主の最新の電話番号を刻印した迷子札を必ず装着する。 |
| 鑑札・注射済票 | 公的な証明。 | 法定の犬の登録(鑑札)と狂犬病予防注射済票を首輪に装着する。 |
愛犬の写真と情報の準備
- 写真: 愛犬の特徴が分かりやすい写真を複数枚、スマートフォンだけでなく紙焼きで防災バッグに入れておく。
- 情報シート: かかりつけの病院名と電話番号、アレルギー情報、性格(臆病、攻撃性など)を記載したメモを準備。
「絶対に離さない」ためのリード訓練
- 二重リード: 災害時は首輪とハーネスの両方にリードをつけ、二重で確保する。
- リードの固定: 避難所への移動中や一時的に待機する際、リードを飼い主の体(ベルトやバッグ)に固定し、絶対に手を離さない訓練と習慣づけを行う。
同行避難のシミュレーションと、避難所ルール!
愛犬と一緒に避難所まで安全に移動し、受け入れのルールを遵守するための準備です。
「同行避難」と「同伴避難」の違い
- 同行避難: ペットと一緒に避難所まで移動すること。多くの自治体が推奨しています。
- 同伴避難: ペットと一緒に人間と同じ空間(居室)で過ごすこと。アレルギーや衛生上の問題から、原則として許可されない場合が多いです。
現実: 避難所では、愛犬は屋外のテント、専用のペットルーム、または駐車場の一角など、人間とは別の場所で過ごすことになります。
避難所での愛犬の、居場所の準備
- クレートの準備: 避難所ではクレートやケージでの管理が絶対条件です。愛犬の体型に合った、頑丈なクレートを防災バッグに入れ、すぐに持ち出せるようにしましょう。
- クレート慣らし: クレートを「怖い場所」にしないために、普段からクレート内で落ち着いて過ごす練習(ハウス訓練)を徹底的に行いましょう。
- ルール遵守: 「無駄吠えをさせない」「排泄物の処理を徹底する」「他の人に触らせない」など、避難所でのルールを事前に確認し、訓練しておきましょう。
災害後の生活と、ストレスケア!
避難所生活や自宅避難が長期化した際のケアと、愛犬の心理的なサポートです。
環境の変化によるストレス対策
わんちゃんは環境の変化に非常に敏感です。見知らぬ人や他の動物がいる避難所では、過度なストレスを感じます。
- 匂いの利用: 普段使っている毛布やタオルなど、愛犬の匂いがついたものをクレートに入れることで、安心感を与えます。
- 視界の遮断: クレートに布をかけて視界を遮断し、周囲の刺激から愛犬を守り、落ち着ける環境を作ります。
- 散歩のルール: 避難所から離れた安全な場所で、短時間の排泄のための散歩のみ許可されることがほとんどです。他の動物や人と接触しないよう、細心の注意を払いましょう。
飼い主の心の安定
飼い主の不安は愛犬に伝わります。飼い主様自身が冷静でいることが、愛犬を落ち着かせる最も効果的な方法です。
- 落ち着いた声かけ: パニックにならず、普段通りの落ち着いたトーンで愛犬に話しかけ、安心させましょう。
まとめ|「想定しているかどうか」で明暗が分かれる

| 必須対策 | 目的と効果 | 飼い主がすべき具体的な行動 |
| 1. マイクロチップ装着 | 脱走・迷子時の最終手段として、愛犬の身元を証明する。 | 登録と情報更新を済ませ、迷子札も必ず併用する。 |
| 2. クレート訓練の徹底 | 避難所での安全な居場所とルール遵守を可能にする。 | クレートを安全地帯として慣らし、長時間の滞在に抵抗がないようにする。 |
| 3. リードの二重確保 | 災害時のパニックによるリードの逸失を防ぎ、迷子をゼロにする。 | 首輪とハーネスを併用し、リードを体やバッグに固定する訓練をする。 |
愛犬の命と安全は、飼い主様の事前の準備にかかっています。「同行避難」の準備をしっかり行い、愛犬と無事に災害を乗り越えましょうね。


