「正しい犬のブラッシング方法」毛質別・頻度・注意点まとめ!

「正しい犬のブラッシング方法」毛質別・頻度・注意点まとめ! 豆知識
「正しい犬のブラッシング方法」毛質別・頻度・注意点まとめ!
飼い主さん

ブラッシングを始めると、
すぐに逃げたり噛みついたりする…

「正しい犬のブラッシング方法」毛質別・頻度・注意点まとめ!
飼い主さん

毎日やっているつもりだけど、
気づいたら隠れた場所に毛玉ができていた…

愛犬にとってブラッシングは、見た目を整えるだけでなく、皮膚の健康を守り、病気の早期発見につながる極めて重要な日課です。
しかし、ブラッシング中に「痛み」や「拘束感」を感じてしまうと、わんちゃんはすぐにそれを嫌な記憶として結びつけ、お手入れ全体を拒否するようになってしまいます。
ブラッシングをサボると、抜け毛が皮膚に絡みつき、通気性が悪化し、皮膚炎熱中症のリスクが高まります。特に毛玉は、皮膚を引っ張り続けることで激しい痛みを与え、血行不良や壊死につながる危険性もあります。

この記事では、まずブラッシングが愛犬にもたらす科学的な3つの健康効果を解説します。
次に、毛玉を絶対に作らないための「正しい手順」と道具選びを詳述します。そして最後に、愛犬の恐怖心を取り除き、ブラッシングを「リラックスできる愛情の時間」に変えるための実践的なコツを徹底解説します。

ブラッシングが愛犬にもたらす「3大効果」

ブラッシングは、単に抜け毛を取り除くだけではなく、健康維持に直結する役割を担っています。

皮膚病の予防と早期発見

  • 効果: 抜け毛を皮膚から除去することで、通気性を確保し、被毛内部の湿気を逃します。これにより、蒸れによる細菌の繁殖を防ぎ、皮膚炎の予防になります。
  • 早期発見: 飼い主が愛犬の体を隅々まで触ることで、しこり、腫れ、外傷、ノミ・ダニの寄生などを早期に発見できるチャンスが増えます。

皮膚や被毛の健康を保つための生活習慣については、
👉 わんちゃんの生涯|飼い主が後悔しないために!愛犬の年齢別”生活の質(QOL)”向上マニュアル!
をご覧ください。

体温調節と血行促進

  • 効果: 絡まった毛や死毛(抜け毛)が残っていると、皮膚の代謝が妨げられ、体温調節がうまくできません。特にダブルコートの犬種は、換毛期に古い毛が残ると熱がこもりやすく、夏場の熱中症リスクが高まります。
  • マッサージ効果: ブラシの適度な刺激は、皮膚の血行を促進し、新陳代謝を高めるため、健康な被毛の成長を促します。

愛犬との信頼関係の強化

  • 効果: 優しくブラッシングされることで、愛犬は安心感と愛情を感じます。これは立派なスキンシップであり、飼い主に対する信頼関係を築くための大切なコミュニケーションの時間になります。

 日々のケアを含めた犬の年齢ごとのお世話の考え方については、
👉 犬の年齢別ケアガイド|子犬からシニアまで変わる世話と注意点!
をご覧ください。

毛玉を作らない「正しいブラッシングの手順」

ブラッシングが嫌いになる原因の多くは、「毛玉を力任せに引っ張って痛い思いをさせること」です。正しい手順で、痛みを与えずにケアしましょう。

犬種別:適切なブラシの選択

被毛タイプ主に使用するブラシ目的
長毛・ダブルコートスリッカーブラシピンブラシ絡みつきやすい下毛(アンダーコート)や毛玉をかき出す。
短毛・シングルコートラバーブラシ獣毛ブラシ抜け毛を取り除き、皮膚をマッサージする。仕上げのツヤ出し。
共通コーム(櫛)ブラッシング後のチェック、細かな毛玉の確認に使用。

ブラッシングの4ステップ

ブラッシングは、必ず毛の表面だけでなく、根元から行うのが鉄則です。

  1. 準備(コームチェック): ブラッシングを始める前に、全身をコーム(櫛)で軽く梳かし、目立つ大きな毛玉がないかを確認します。
  2. スリッカーで根元から: スリッカーブラシ(またはピンブラシ)を軽く持ち、皮膚に垂直ではなく、寝かせるように当てます。毛を少量ずつ手で分け取りながら、毛の生えている方向に沿って、根元から毛先まで優しく梳かします。
  3. 毛玉の処理(最重要): 毛玉を見つけたら、決して無理に引っ張らないこと。指で毛玉の根元を押さえ、皮膚が引っ張られないように固定してから、ブラシの先端やコームで少しずつ優しくほぐします。ほぐれない毛玉は、ハサミで皮膚と平行に切り込みを入れ、再度ブラシで優しくほぐしましょう。
  4. コームで仕上げ確認: 全身をブラシで終えた後、仕上げにコーム(櫛)で頭から尻尾、足先まで、最後までスムーズにコームが通るか確認します。ここで引っかかりがあれば、まだ毛玉が残っています。

ブラッシングを嫌がらない「脱感作のコツ」

愛犬の「痛み」と「拘束」に対する恐怖心を取り除くことが、成功の鍵です。

「ワンタッチ・ワントリート」の徹底

  • 方法: ブラシを愛犬の体に一回当てるだけ(ワンタッチ)で、すぐに最高のご褒美(ワントリート)を与えます。これを繰り返すことで、「ブラシ=良いこと」というポジティブな連想を刷り込みます。
  • レベルアップ: 慣れてきたら、「5秒間ブラシをかける」→「ご褒美」、「足先を持つ」→「ご褒美」のように、時間や難易度を段階的に上げていきます

リラックスできる環境設定

  • 場所: 騒がしい場所ではなく、愛犬が普段からリラックスして過ごしている場所(例:いつものベッドの上、静かなリビングの隅)で行います。
  • タイミング: 愛犬が遊んで興奮している時や、お腹が空いている時は避け、食後や散歩後など、落ち着いている時間に行いましょう。
  • 短い時間で終了: 嫌がる素振りを見せたら、無理に続けず、短時間で切り上げるのが鉄則です。「嫌な体験」をさせず、「良い体験」だけで終わらせることを最優先します。

敏感な部位への慣らし方

  • 足先、顔、尻尾の付け根は、特にわんちゃんが触られるのを嫌がる部位です。これらの部位は、ご褒美を愛犬の口元から離さず与え続けながら、最後にサッと触れる程度から慣れさせていきましょう。

まとめ:ブラッシング成功の「3つの習慣」

犬をブラッシングする飼い主とわんちゃん
成功の習慣目的と効果飼い主が守るべき行動
1. 毎日の習慣化抜け毛と毛玉の蓄積を防ぎ、皮膚病を予防する。短時間でいいので毎日行う。週に1回より、毎日5分が
効果的。
2. 痛みを与えないブラッシングへの恐怖心
取り除く。
毛玉の根元を固定し、決して引っ張らない。ブラシを皮膚に立てない。
3. ポジティブな連想ブラッシングを「愛情の時間」に変える。「ワンタッチ・ワントリート」を徹底し、褒めてご褒美で
終わる。

ブラッシングは、愛犬とのコミュニケーションであり、健康チェックの機会でもあります。
嫌がる愛犬には、愛情と根気をもって「痛くない体験」を積み重ねてあげましょう。それが、愛犬の皮膚と心の健康を守ることに繋がりますよ。

 室内犬ならではの抜け毛対策や日常ケアのポイントについては、
👉 室内犬を飼う前に読む|飼い方のメリットと注意すべき覚悟!
をご覧ください。