【初めてのしつけ】愛犬に教えたい「待て」「おすわり」「伏せ」の教え方!

室内犬の飼い方

愛犬との生活をより安全に、そして豊かにするために欠かせないのが「しつけ」です。

特に「おすわり」「伏せ」「待て」の3つは、わんちゃんの安全を守り、興奮を落ち着かせ、飼い主さんとの信頼関係を築くための基本中の基本です。

<strong><span class="fz-16px">飼い主さん</span></strong>
飼い主さん

うちの子、なかなか覚えてくれない…

<strong><span class="fz-16px">飼い主さん</span></strong>
飼い主さん

どうやって教え始めたらいいの?

大丈夫です。
わんちゃんは賢い生き物ですが、私たち人間のように言葉を理解することはできません。

彼らに教えるのは、「この行動をすると良いことがある!」という成功体験と報酬の組み合わせです。

この記事では、子犬や成犬を問わず、愛犬に基本コマンドを教えるための「3つの黄金ステップ」と、失敗しないための具体的なコツを、どこよりも分かりやすく徹底解説します!

しつけ成功のための「3つの黄金ステップ」

わんちゃんのしつけは、この3つのステップを順番に踏むことで、確実に定着します。

黄金ステップ①:誘導(ハンドシグナル)

最初に、愛犬に言葉ではなく、手や体を使った動き(ハンドシグナル)で、これから取ってほしい行動の形を教えます。
この段階では、言葉(コマンド)は使いません。

黄金ステップ②:言葉の追加(コマンド)

愛犬がハンドシグナルで行動を取れるようになったら、行動の直前に言葉(「おすわり」「伏せ」など)をセットで教え込みます。

黄金ステップ③:報酬(ご褒美)と解除

望ましい行動が取れたその瞬間(1秒以内)に、ご褒美を与え、言葉と行動を関連付けます。
そして、コマンドを終える合図(解除)を教えます。

基本コマンドの教え方とコツ!

いよいよ実践です。
最初は静かで集中できる場所から始めましょう。

コマンド1:「おすわり(SIT)」

最も教えやすく、応用範囲も広い基本のコマンドです。

手順アクション教える言葉成功のコツ
【誘導】愛犬の鼻先にご褒美(おやつ)を持っていき、そのまま愛犬の頭上、背中側へゆっくりと動かします。なし鼻先から頭上へ動かすと、わんちゃんはご褒美を見上げるために自然にお尻を床につけます
【報酬】お尻が床についた瞬間、「おすわり!」と声をかけ、すぐにおやつを与えます。「おすわり!」お尻がつききらないうちに褒めないこと。一貫して行います。
【解除】報酬を与えた後、「よし」「フリー」などの解除の言葉を言って、自由にしてあげます。「よし」/「フリー」毎回解除することで、「合図があるまで続ける」というルールを教えられます。

コマンド2:「伏せ(DOWN)」

興奮を鎮めるのに効果的で、長く待たせる時にも便利な体勢です。

手順アクション教える言葉成功のコツ
【誘導】愛犬が「おすわり」の状態になったら、ご褒美を鼻先から床へ向かって前足の間に誘導するように動かします。なし伏せない場合は、ご褒美を床に沿って少し遠くへ引き、「獲物を追う」動作で体を下げさせます。
【報酬】前足だけでなく、肘と腹部が床についた瞬間、「伏せ!」と声をかけ、すぐにおやつを与えます。「伏せ!」伏せは「おすわり」より高度です。最初は一瞬伏せただけでも大げさに褒めましょう。
【解除】報酬を与えた後、「よし」「フリー」などの解除の言葉を言って、自由にしてあげます。「よし」/「フリー」伏せの状態が長く続く必要はありません。成功体験を優先し、すぐに解除してもOKです。

コマンド3:「待て(STAY)」

安全に直結する最も重要なコマンドです。短時間から練習しましょう。

手順アクション教える言葉成功のコツ
【誘導】愛犬が「おすわり」または「伏せ」をしたら、手のひらを愛犬の顔の前にかざします(ストップのハンドシグナル)。「待て!」「待て!」と言葉をかけ、そのまま静止します。
【報酬】1秒待てたらすぐに愛犬のいる場所に戻り、「よし」で解除してからご褒美を与えます。「よし」/「フリー」待っている最中には絶対に褒めないこと!犬は「褒められたから動いていい」と勘違いします。
【発展】成功したら、待たせる時間を徐々に長くし、飼い主が離れる距離を徐々に長くしていきます。「待て!」失敗しそうになったら、失敗する前に飼い主が戻り、成功させてあげましょう。

しつけを成功させるための「5つの秘訣」

しつけの効率を最大化し、愛犬との関係をより良くするための秘訣です。

集中できる時間を見極める

しつけは、愛犬が空腹時で、興奮していない時に行うのがベストです。
食事やおやつの前など、ご褒美への意欲が高い時間帯を選びましょう。

セッションは短く、回数を多く

わんちゃんの集中力は長く続きません。
1回の練習を3〜5分程度で終わらせ、1日の中で数回(3〜5回)行うようにしましょう。
成功体験が積み重なりやすくなります。

家族全員でルールを統一する

コマンドの言葉、ご褒美のあげ方、解除の合図は、家族全員で統一してください。
人によって教え方が違うと、わんちゃんは混乱してしまい、しつけが遅れる原因になります。

褒め言葉を出し惜しみしない

ご褒美のおやつだけでなく、「いい子!」「ワンダフル!」などの明るい褒め言葉や、優しいスキンシップも最高の報酬です。
成功したら大げさに褒めて、喜びを伝えてあげてください。

失敗しても叱らない(無視する)

わんちゃんが指示を聞かなかったり、間違ったりしても、絶対に叱ってはいけません
失敗したら、もう一度最初から静かにやり直すか、成功しやすい簡単なレベルに戻してあげましょう。

まとめ:基本コマンドは安全と信頼の土台!

コマンド目的と効果成功させるための最重要 ポイント
おすわり興奮を鎮める、挨拶、アイコンタクトを促す。お尻が床についた「その瞬間」に褒めてご褒美を与える。
伏せ長時間落ち着かせる、リラックスを促す。おすわりから床へ鼻先を誘導し、身体がすべてついたら褒める。
待て危険を回避、衝動制御、安全を確保。待っている間は絶対に報酬を与えず、解除の合図(よし)の後におやつを与える。

この3つの基本コマンドを習得することは、愛犬が「飼い主さんの指示に従うと安心で良いことがある」と学ぶ第一歩です。

焦らず、楽しく、愛犬の才能を伸ばしてあげてくださいね!

我が家では、人差し指を立てるとおすわりなど、指だけの指示も出来るようになりました。

飼い主さんも愛犬も焦らず楽しみながら、一つでも何か出来るようになったら喜びを分かち合いましょう。