新しい家族である子犬との生活は、喜びでいっぱいですが、同時に「トイレの失敗」は多くの飼い主さんが悩む大きな壁です。

どこでも、おしっこをしてしまう

トイレシーツの上でしてくれない
この記事では、子犬のトイレトレーニングを成功させるための「3つの基本ルール」と、失敗を激減させるための具体的な手順を、完全ガイドとしてご紹介します。
もう悩まなくて大丈夫です。最高のスタートを切りましょう!
成功のための「3つの基本ルール」
トイレトレーニングを始める前に、飼い主さんが絶対に守るべき3つのルールがあります。
寝床とトイレは「区別」して設置する
わんちゃんは、自分の寝床(巣穴)やその周辺では排泄しないという本能を持っています。
この習性を利用することが、トイレトレーニング成功の鍵です。
- 配置の原則: 子犬の寝床となるクレート(ハウス)と、排泄場所となるトイレ(サークル)を明確に区別して配置します。
- 子犬の聖域: クレートは「安心できる寝室」とし、トイレサークルは「排泄する場所」と教えます。クレートのすぐそばにトイレを設置するのが基本です。
成功は「徹底的に褒め」、失敗は「無言で処理」
トイレトレーニングは、褒めることで強化されます。叱ることは百害あって一利なしです。
- 成功時: トイレシーツの上で排泄したら、その瞬間に「いい子だね!」「えらい!」と明るい声で大げさに褒め、ご褒美のおやつをあげます。
- 失敗時: 失敗した場所で子犬を絶対に叱らないでください。
子犬は「排泄したこと」自体を叱られたと勘違いし、隠れて排泄するようになり、しつけが難しくなります。 - 対処法: 失敗を見つけても、無言で、表情を変えずにすぐに片付けます。
失敗の場所は「ニオイを完全に消す」
わんちゃんは自分の排泄物のニオイが残っている場所を「トイレ」と認識する習性があります。
- 消臭の徹底: 失敗した場所は、普通の洗剤ではなく、犬用の酵素系消臭剤を使ってニオイの分子を分解し、完全に消臭します。
- ニオイを利用: トイレシーツの上に、排泄に成功したシーツの切れ端を少し置いておくと、子犬が「ここがトイレだ」と認識しやすくなります。
トイレを教える「3つのゴールデンタイミング」
子犬がトイレをする可能性が高いタイミング(排泄のゴールデンタイム)を見計らってトイレサークルに誘導すれば、成功率は飛躍的に高まります。
タイミング①:寝起き直後(起き上がってすぐ)
- 理由: 寝ている間、子犬は膀胱に尿を溜めています。
- アクション: 子犬が目を開けて起き上がった瞬間、すぐに抱き上げてトイレサークルへ運びます。
タイミング②:食事・飲水直後(5〜20分後)
- 理由: 食事をすると、胃が動き、腸も連動して動く(胃結腸反射)ため、排泄を促します。
- アクション: 食事を終えて10〜20分後を目安に、トイレサークルへ誘導します。
水飲み後も同様です。
タイミング③:遊びや興奮が落ち着いた直後
- 理由: 遊びに夢中になっている間は我慢していますが、遊びが終わってリラックスした瞬間に排泄することが多いです。
- アクション: 激しい遊びが終わり、子犬が急に立ち止まったり、落ち着き始めた時がチャンスです。
失敗を減らす!実践的な手順とコツ!
ゴールデンタイミングを逃さないための環境設定と、子犬を誘導する具体的な手順を解説します。
サークルとクレートで「管理」する
最初のうちは、子犬の行動範囲を限定することが成功への近道です。
- 環境設定: トイレトレーニング中は、クレートとトイレシーツを敷いたサークル内で子犬の生活空間を限定します。
- 目視管理: サークル外で遊ばせる時も、目を離さず常に観察し、怪しい動き(ソワソワ、床のニオイを嗅ぐなど)をしたら、すぐにトイレサークルへ連れ戻します。
トイレの「サイン」を見つける
子犬が排泄の直前に見せる「サイン」を覚えると、成功率がさらに上がります。
- サインの例:
- 床のニオイを嗅ぎながらソワソワと歩き回る。
- 急に動きを止めて一点を見つめる。
- 体をくるくる回す(排泄に適した場所を探している)。
- アクション: サインを見つけたら、声をかけずに抱き上げ、トイレサークルへ連れて行きます。
トイレが「我慢できない」時間を把握する
子犬の排泄間隔は非常に短いです。おおよその目安を把握しておきましょう。
- 生後2〜3ヶ月: 1〜2時間おき
- 生後3〜4ヶ月: 2〜3時間おき
この間隔を目安に、ゴールデンタイミング以外でも時間になったらトイレサークルへ誘導し、成功体験を積ませましょう。
叱る代わりに「中断」する
もし失敗している最中に気づいたら、大きな声を出さずに「あっ」などと小さな声を出して排泄を中断させ、すぐに抱き上げてトイレサークルへ連れて行きます。
トイレシーツの上で続きをしたら、ルール通り大げさに褒めます。
まとめ:トイレトレーニング成功の3つの核!
| 項目 | 失敗しないための心構え | 飼い主ができる最善の行動 |
| 環境 | 「寝床とトイレを分ける」という犬の本能を利用する。 | クレートとサークルを明確に分離し、最初のうちは行動範囲を限定管理する。 |
| タイミング | 「子犬が排泄したい瞬間」を逃さない。 | 寝起き、食後、遊び終わりのゴールデンタイムに必ずトイレに誘導する。 |
| 評価 | 成功は褒めて強化し、失敗は決して叱らない。 | トイレ成功時、その瞬間に最高の褒め言葉とご褒美を与える。失敗した場所は完全消臭する。 |
トイレトレーニングは、子犬が環境に慣れ、飼い主さんとの信頼関係を築くための大切な学びの時間です。
失敗しても落ち込まず、一貫した愛情とルールで接し続けることが、必ず成功への扉を開きます。
焦らず、子犬のペースに合わせて進めてあげてくださいね!
これから長く信頼関係を築くには飼い主さんの揺るぎない愛情で、絶対に叱らず褒めながら、わんちゃんに合わせた「しつけやトレーニング」をしてみてくださいね。


