【睡眠】わんちゃんは一日何時間眠る?愛犬がぐっすり眠れる環境づくり!

豆知識
<strong><span class="fz-16px">飼い主さん</span></strong>
飼い主さん

愛犬は寝てばかりいるけど、それって寝すぎなの?病気?

<strong><span class="fz-16px">飼い主さん</span></strong>
飼い主さん

夜中に何度も起きるせいで、家族も愛犬もぐっすり眠れていない…

わんちゃんが一日の中でどれくらいの時間を「寝て」過ごしているかを知ることは、
愛犬の健康状態、心理的な安定、そして生活の質(QOL)を把握する上で欠かせない情報です。

わんちゃんの睡眠は人間とはリズムも時間も大きく異なり、私たちが「ぐっすり眠っている」と
認識する時間以外にも、多くの時間を「休憩」に充てています。

睡眠の質が悪いと、免疫力の低下、ストレスの蓄積、さらには問題行動につながることがあります。
特に夜間に十分な休息が取れないと、愛犬だけでなく、飼い主さんの心身の負担にもなってしまいます。

この記事では、まず愛犬の年齢や体格に応じた「適正な睡眠時間」を解説し、
「寝ている」と「休んでいる」の違いを明確にします。

次に、質の高い睡眠に必要な「安心感」を提供するための環境づくりのポイントと、睡眠から読み取れる病気のサインを徹底解説します。

わんちゃんの睡眠時間の「驚きの真実」

わんちゃんは人間のように夜間にまとめて長時間眠ることはせず、短い睡眠と休息を頻繁に繰り返します。

わんちゃんの、平均的な睡眠時間(休息も含む)

年齢ステージ1日の睡眠・休息時間の目安特徴
成犬12時間〜18時間比較的安定しているが、
活動によって変動する。
子犬18時間〜20時間以上成長ホルモン分泌のため、
非常に長い睡眠が必要。
シニア犬18時間〜20時間以上体力低下や体温調節機能の
衰えにより、休息時間が増加する。

「睡眠」と「休息(ウトウト)」の違い

わんちゃんの睡眠時間の大部分は、「休憩(ウトウト)」や「浅い眠り」です。

  • 休憩(ウトウト): 刺激があればすぐに起き上がれる状態。
    外敵から身を守っていた習性から、周囲の音やニオイに敏感に対応できるようにしています。
  • 深い睡眠(REM睡眠): 完全に体がリラックスし、夢を見たり、手足がピクピク動いたりする状態。
    これは人間でいう「ぐっすり眠っている」状態であり、愛犬がこの状態にあるかどうか
    睡眠の質の指標になります。

質の高い睡眠が、愛犬の健康に欠かせない理由!

「ぐっすり眠る」ことが、愛犬の健康を保つ上で非常に重要です。

REM睡眠(レム睡眠)の重要性

深い睡眠(REM睡眠)は、人間と同様にわんちゃんにとっても、脳と心身の健康に不可欠です。

  • 記憶の整理と定着: 日中に学んだことや経験したことを脳内で整理し、記憶として定着させる役割があります。
    しつけの成果を確かなものにするためにも、十分なREM睡眠が必要です。
  • ストレスの解消と免疫力: 深い休息は、日中のストレスを解消し、体の修復や、
    免疫細胞の活性化を促します。

睡眠不足が引き起こす悪影響

  • 問題行動: 常に眠気が残っていると、集中力が低下し、ちょっとしたことでイライラしたり、攻撃的になったりすることがあります。
  • 体調不良: 免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります。

愛犬がぐっすり眠れる「最高の環境づくり」

愛犬に深い安心感を与え、質の高い睡眠を促すための環境整備は、飼い主の重要な役割です。

安心できる「巣穴」の確保

  • クレート・ケージの活用: わんちゃんは本能的に狭く囲まれた場所を好みます。
    クレート(またはケージ)に布やタオルをかけて「安心できる巣穴」を作りましょう。
    ここが、愛犬にとって「誰にも邪魔されない安全地帯」となります。
  • 場所の選定: 家族の生活動線や玄関、窓際など人の出入りが多い場所や、光・音が強い場所は避け、静かで落ち着いた部屋の隅などに設置します。

温度と湿度の管理(季節別)

  • わんちゃんの快適ゾーン: 犬種や被毛にもよりますが、人間より低い18度〜22度
    快適な温度帯です。
  • 夏場の対策: 寝床に熱がこもらないよう、冷却マットやアルミプレートを準備し、
    熱中症を防ぎます。
  • 冬場の対策: 毛布湯たんぽ(低温やけどに注意)を用意しますが、過剰な暖房は
    脱水を招くため、クレート内の温度が上がりすぎないよう注意します。

寝具とプライバシーの配慮

  • ベッドの素材: 大型犬やシニア犬は、体圧分散性に優れた高反発のマットや、関節に負担が
    かからないクッション性の高いベッドを選ぶことで、深い眠りをサポートできます。
  • 夜間の照明: わんちゃんの睡眠を妨げないよう、夜間は真っ暗にするか、ごく弱い間接照明
    のみにしましょう。

睡眠から読み取れる「病気のサイン」

睡眠や休息のパターンが急に変わったときは、体調不良や病気のサインである可能性があります。

変化のパターン考えられる原因獣医師への相談の目安
急に寝すぎている痛み(関節炎など)、発熱、
貧血、甲状腺機能低下症
など。
運動を嫌がる、
食欲がないなど、
他の症状を伴う場合。
夜中に何度も起きる頻尿(腎臓病、糖尿病、
膀胱炎)、関節の痛み、
認知機能不全(認知症)
など。
散歩中に水をがぶ飲みする、排尿回数が急に増えたなど、飲水・排尿に変化がある
場合。
寝る姿勢が苦しそう呼吸器系の病気
(心臓病、気管虚脱)など。
咳が多い、パンティング
(ハァハァ呼吸)が激しい
など、呼吸器症状を伴う
場合。

まとめ:ぐっすり眠るための「3つの習慣」

習慣の柱目的と効果飼い主がすべきこと
1. 質の確保脳と体を完全に休ませ、
ストレスを解消する。
クレートにカバーをかけ、
静かで暗い安全な巣穴
作る。
2. リズムの構築生活リズムを整え、
必要な睡眠時間を確保する。
決まった時間に食事散歩を行い、夜は静かな環境
過ごさせる。
3. 健康の監視睡眠パターンの変化から
病気を早期に発見する。
夜間の起きた回数
姿勢の変化を記録し、
獣医師に伝える。

愛犬の睡眠をサポートすることは、愛情表現の一つです。

このガイドを参考に、愛犬が毎日安心して、質の高い深い眠りを得られるよう、最適な環境を
整えてあげましょう。

これからも、このブログではわんちゃんを飼うための役立つ情報を発信していきますので、
ぜひ参考にしてくださいね。